アワード・審査

ディファレント京町堀アートフェア 2025

みなさん、こんばんは。

N ART(ナート)の水野です。

以前は京都の百貨店で7gallery(セブンギャラリー)というアートギャラリーのディレクターをしていましたが、この度、アートとモノ、場所を結びつけるプロジェクト N ART(ナート)を立ち上げました。

今までの経験を活かして、精力的に活動していこうと思っていますので、改めてどうぞよろしくお願いします!

はじめに

今回の記事では、大阪発のアートフェア「ディファレント京町堀アートフェア 2025」について書こうと思います。

2024年からスタートしたばかりの新しいアートフェアです。

ディファレント京町堀アートフェアとは?

以下は公式HPより一部抜粋しています。

多彩なジャンルの独立系企業が集う、大阪西区のクリエイティブエリア、京町堀を舞台に、「ディファレント京町堀アートフェア」が開催されます。「才能あるクリエイターを街が応援する」という趣旨のもと、起業家、ギャラリスト、キュレーター、アートディレクター、アートインフルエンサーなど幅広い分野の審査員が参加しています。

僕はこの考え方にとても共感しまして、昨年から審査員として参加させていただいています。

今回は開催2回目にも関わらず、関西、東京を中心にタイ、スイス、インドなど、海外を含む357名というたくさんの応募がありました!

全ての作品にしっかり目を通させていただきましたが、正直審査が大変だったのは言うまでもありません…。w

会場の様子

気になった作家さんの作品を中心にご紹介していきます。

思わず触れてみたくなる愛らしい作品は、ARADOMOさん。

鑑賞者に身近さや親しみを感じさせる作品は、今後の展開にも大きな可能性を感じました。

カラフルでポップな地図のようなビジュアルが特徴のatelier minori

イラストレーターのminoriさんとデザイナーの竹岡寛文さんによるアート・イラストレーション制作ユニットです。

作品を購入することで、展示されている街に変化が起こるアート作品です。展示台から作品を選んで購入する(=その区画のオーナーになる)と、その空いた場所に新たな作品が補充され、街が変化していきます。

面白いコンセプトで独自性があります。

シンプルですが、とても印象に残る作品は木村敏也さんのもの。

“目には見えない存在”をテーマに、作品を制作されています。

POPな雰囲気ですが、「万物に神が宿る」という日本の神道に通じる考え方に、個人的にとても共感しました。

今後、様々な展開が考えられそうです。

審査員賞について

大変迷ったのですが、僕は現代土人形作家の神崎遥香さんに賞を贈呈させていただきました。

神崎さんの作品を一部ですが、紹介します。

神崎さんの定番「立ってる人」シリーズで大阪限定バージョンです。

こちらは大阪のおばちゃん。

こちらの作品は、よく見ると頭の部分がたこ焼きになっていますね!

大阪の有名な人形と言えば。。。

そう!アレです。

ちなみにこちらの作品は僕が購入させていただきました。

一次審査でレコメンド作家として注目していましたが、工芸的なアプローチを起点にしながら、それを確かなアート表現へと昇華している点に強い魅力を感じました。「立ってる人」のシリーズは展示場所に応じてご当地性を取り込んだ展開が可能であり、また、アパレルブランドやスポーツクラブとのコラボレーションなど、多様な可能性があると思います。

神崎さん、おめでとうございます。

最後に

大盛況の内にディファレント京町堀アートフェアは終了しました。

毎回楽しく参加させていただいており、次回の開催もとても楽しみにしています。

平面・立体・インスタレーションなど、各ジャンルのバリエーションが豊富で、どの作品もレベルが高く、何度も会場を巡って鑑賞させていただきました。フェア自体の知名度も、確実に高まってきていると感じています。 

今回、フェアにお越しになれなかった方はぜひ次回見にいらしてください!

公式Instagramはこちらです。

水野

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